Aoi Hiroka

広岡 蒼


居住地 群馬県高崎市

誕生日 1月27日

身 長 171cm(中3時点)

血液型 O型

好 物 可愛い系のぬいぐるみ・野菜スープ

苦 手 汚いもの、大浴場、他人の手料理

家 族 両親・姉

一人称 

性格

几帳面で他者の心を思いやる親身ないい人。何事にも慎重でどちらかといえば消極的な印象がある。できないことが多いわりに完璧主義で、頼み事を断れない性格のため、キャパオーバーな中頑張ることも少なくない。そんな自分への評価が極端に低く、落ち込んだり苛立ったり、日々ストレスを抱えながら生きている。

「代償」と「忌避警告」

「代償」の免疫低下によって胃腸症状悪化や頭痛増加に悩まされる。風邪などの感染症にも罹りやすくなり、見えないウイルスや細菌に対する恐怖心が強くなり強迫行動が悪化する。 相手を強く避けようとすることはないが、自己肯定感が低いために釣り合わないと感じて距離を感じてしまうことが「忌避警告」につながることも。

悪い「未来」

自分の得意分野を見つけられないまま他人に流されて就職した結果、気づけばブラック企業に身を置くことになってしまった。努力しても認められず、仕事だけが次々と押し付けられ、帰宅は日付が変わってから、休日も出勤が続く日々に心身は限界を迎えていった。次第に生活は乱れ、人としての営みが保てないほど無気力になり、やがて生きること自体への意欲さえ失われていった。

変えられない「過去」

幼い頃から強迫傾向が強く、不潔恐怖や加害恐怖に影響されながら生活してきた。成長しても変わらない幼馴染・翼の言動には時に疲れを覚えるものの、人付き合いが得意ではない自分にとっては数少ない親しい相手でもある。ストレスを感じつつも、相手の世話をすることで役に立てているという感覚が得られる存在であり、その関係性の中で複雑な思いを抱えることが多い。自分には取り柄がないと考え、否定的な気持ちを持ちやすいところがある。

「現在」から向かう良い「今後」

雲雀と出会ったことで、落ち着いて関われる相手を得ると同時に、自分の得意分野として設計や製図に気づくきっかけが生まれる。他者を支えられる場面も増え、少しずつ前向きな方向へ進む実感を持てるように。心身の不調に悩まされる時期は繰り返しあるものの、家族や雲雀、翼とその家族の支えを受けながら過ごしていく。最終的に建築士となり、雲雀とは支え合い、自分たちの家を建てるという夢を叶えるために結婚する。

「作中での背景疾患」
機能性ディスペプシア

胃や十二指腸に明らかな器質的異常がないにもかかわらず、慢性的な上腹部症状(痛み・膨満感・早期満腹など)が続く機能性消化管障害。胃の運動異常(胃排出遅延・胃の伸展への過敏性)、自律神経の乱れ、ストレスによる脳腸相関の異常などが関わるとされる。

中1のときに診断を受け、定期的にメンタルクリニックに通いながら、処方の胃薬を服薬している。

強迫性障害

自分の意思に反して繰り返し湧き上がる不快な思考やイメージ(強迫観念)と、それを打ち消すために行う儀式的行為(強迫行為)が特徴の精神疾患。合理的には不安が過剰だと理解していても制御できず、日常生活に大きな負担を与える。

幼少期より傾向はあり、不潔恐怖・加害恐怖による影響はあったものの、家族にもその傾向があることから気づかず、うつ病の診断時に発覚。

大うつ病性障害

脳内の神経伝達物質のバランス、ストレス反応系、睡眠‐覚醒リズムなどが総合的に乱れることで発症する 持続的な抑うつ状態を主体とする気分障害。単なる一時的な落ち込みではなく、感情・思考・意欲・身体機能にまで影響する“脳の病気”とされる。喜びや興味の喪失、疲労感、集中力低下、食欲低下、睡眠障害等の症状が起こる。

感受性の高さ、自己肯定感の低さ、自責感の強さなどの性格要因に加えて、周囲との比較、強迫傾向、仕事や学業のストレスなどから発症。

片頭痛

頭の片側(両側の場合もある)に拍動性の痛みが起こり、吐き気や嘔吐、光や音、においに対する感覚過敏を伴い、動作時に悪化する傾向がある。頭部の欠陥が急激に拡張し、炎症が起こるとされている。

日常的に頻繁に起こる。ストレス時、気圧・気温の急激な変化、睡眠不足、光・音・におい等の環境要因で誘発されやすい。

心因性発熱

感染症や器質的な疾患がなく、ストレスや心理的要因が原因で体温が上昇する状態。長期的に微熱が持続する場合とストレスがかかると急に高熱が出る場合がある。解熱剤は効きにくいのが一般的。頭痛や倦怠感、不眠を伴うことも。

片頭痛や胃痛と同様に日々ストレスにさらされるなかで頻繁に起こる。心因性の発熱だとは思っているが市販の解熱鎮痛剤を長期的に使用しているが効果が薄い。

胃潰瘍・鉄欠乏性貧血

胃酸や消化酵素の影響により胃の粘膜が深く傷ついて欠損を起こす。粘膜防御因子と攻撃因子のバランスが崩れることで起こる。上腹部痛、胃もたれ、吐き気に加え、出血による黒色便、吐血、貧血などを伴う。

解熱鎮痛剤(NSAIDs)の長期的服用により、胃粘膜が傷つき発症したが、機能性ディスペプシアの胃の不調と区別がつかず、出血が激しくなり、貧血で倒れてからようやく気付く。高3の夏に発症し数週間の入院治療により寛解するが、解熱鎮痛剤を禁じられてしまう。

「出会うべき存在」

Hibari Hidaka

飛高 雲雀


小さい頃から泣き虫で、それを面白がった男子たちにいじめられていた。いつも自分を守ってくれた大好きな兄は、ストレス性の胃炎を発症。その後、癌が見つかりあっという間に雲雀を置いて逝ってしまった。兄の死後、立ち直ることができずに引きこもり、あの手この手で「生かされている」ような状態に。社会に出ることができず、こんな自分が生きてる意味などないと思いながら、兄を苦しめていた自分が、自分の都合で兄の元に行くことは許せずに、死ねずに数年を過ごす。蒼と出会わないことで兄以外の拠り所もなく、自分が誰かの役に立つという経験もなく、自己肯定感はまったくない状態。

蒼との最初の出会いは、お互いが通っていたメンタルクリニック。待合室で泣き叫ぶ雲雀を皆が遠巻きに見ていた中、せめてその涙を拭ければと蒼がハンカチを手渡した。蒼は雲雀の事情を聞かず、立ち直ってほしいとわかりきったことを言ってくるわけでもなく、変なやつだと避けることもしなかった。ただ側にいるだけ。それが心地よく、雲雀の方から少しずつ心を開いていく。