Makoto Hayashi

林 真純


居住地 埼玉県さいたま市

誕生日 11月25日

身 長 157cm

血液型 A型

好 き ハートモチーフ、ヨーグルト

苦 手 体格でいじられること、刺激物

家 族 両親、兄(双子)

一人称 

性格

病気や生活制限などの影響で発達が遅い部分もあり、基本的に色々なことで他人に劣っていると思っており自己肯定感は低い。それでも、前を向いて立ち向かったり、人の何倍も努力を重ねられる精神を持ち、明るくポジティブな印象を与える。弱気な以前の彼を知る者からは空元気に見えて心配されているが…。

「代償」と「忌避警告」

「代償」の免疫低下から、以前より病の進行が速くなり、活動制限が増えてしまうが、辛い人生の2周目だからか強靭な精神力で治療を乗り越え、愛莉のそばにいることを誓っている。躊躇いの気持ちに「忌避警告」が働くこともあるが、それにより前向きに奮い立つ特性から、うまく付き合っている。

悪い「未来」

愛莉とは離れたまま数年が経つ。心臓移植が決まった頃、愛莉が苦しみの末に自ら命を絶ったことを知り、自分だけが生き残る世界を受け入れられず、移植を拒否してしまう。家族や友人に対しても、金銭面や精神面で、早く解放したいという気持ちが強くなる。家族や友人が必死に説得しても「自分は生きるべきではない」という思いを崩せないまま移植の話は白紙に戻る。彼女を追いかけるか、もう関わらないか悩みながらも生きることは選択肢として残っていなかった。

変えられない「過去」

病気や学習空白に対する周囲の無理解から心ない言葉をかけられていた。小学4年生の頃に愛莉と出会い、彼女はいじめを許せずに声を上げたことで理不尽ないじめのターゲットに。日々心をすり減らしていった彼女の限界が近づいた頃、不整脈発作で倒れ、意識不明で救急搬送され、その後一か月ほど生死の境を漂うことに。愛莉を一人にしたことを悔やみつつも、自分もその日を生き延びるだけで精一杯だった。

「現在」から向かう良い「今後」

愛莉にどう思われようとも、彼女のそばにいて、命が尽きるまで向き合うと心に決め、それが生活の大きな支えとなっている。ただその決意を胸に、できる範囲でまっすぐに生きようとしている。愛莉との時間を取り戻したことで気持ちは安定したが、「代償」として病状は悪化し、それでも納得のいく日々を送れていると感じている。かつて移植を拒んだことで周囲を深く失望させた未来を変えるため、最終的には生きる道を選び、自分なりの責任を果たそうとしている。

「作中での背景疾患」
拡張型心筋症

心臓の筋肉が弱くなり、心臓のポンプ機能が低下し、心室が拡張してしまう心筋疾患。労作時の呼吸困難や易疲労感、胸部不快感、動悸、不整脈等の症状があり、進行性心不全や致死的不整脈を来すこともあり、突然死することも。有効な治療法はなく、心臓移植に望みを託すことも多い。

5歳頃から拡張型心筋症様の所見が見られ、薬物療法等を開始しながら様子見。7歳で感染症からの急性心筋炎を発症し、急激に心機能が低下。その際、明確な心機能低下と心室の拡張が見られ、診断が確定した。

急性心筋炎

心筋がウイルスに感染することで炎症が起き、心臓のポンプ機能が低下する疾患。発熱や倦怠感等風邪のような症状から始まり、胸痛や動悸、呼吸困難、不整脈等の心臓疾患に見られる症状が出現する。重症例では心不全やショック状態になる場合もある。

先天性心疾患

拡張型心筋症と診断される前から心臓疾患を持ち、病苦の生涯を歩んでいる。胎児期に心拍低下を起こし、未熟児の状態で緊急出産。双子の純太と倍近く体重が違うほど胎児発育不全状態で誕生。大動脈縮窄症と心室中隔欠損症に僧帽弁逆流を合併した重篤な先天性心疾患を有し、心不全状態が進行。生後半年以内に3度の手術を行い、重篤な心不全状態は改善され発育も安定したものの、感染時の重症化や運動時の易疲労感、呼吸困難等、心機能低下を繰り返していた。

「出会うべき存在」

Airi Izumi

泉 愛莉


元来は人気者の明るい優等生だったが、クラスでいじめを受けていた真純を庇い、真純の友人として彼をクラスの輪の中に入れようと尽力していたが、次第に自分もいじめの標的になり、真純が倒れて入院したことで彼女一人がすべての矢を受けることになってしまった。その状況は中学校に進学しても続き、退院した真純に会っても、「二度と関わらないで」と拒み、真純から愛莉に会うこともなく孤独感が募るばかり。心に大きな傷と閉ざしてしまった記憶の穴を抱えながら、良くない道でも、正しい道でも居場所がなく彷徨うだけの毎日に嫌気がさし、自らの手でそんな日々を終わらせようとしていた。

過去に戻った真純は絶対に愛莉を一人にはしないと奮闘し、彼女が何度拒もうともその手を取り続けたこともあり、彼女の心にも少しずつ変化が見られ、真純とその周りの人たちと過ごす中で、閉ざしていた記憶や笑顔を少しずつ取り戻していく。これまで離れていた時間を取り戻すように、真純の限られた時間できる限り一緒にいようと彼女の方から歩み寄る姿勢も見せるようになっていく。